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1.2 プレートテクトニクス



1.2.1 プレートとその運動

                           
 プレートテクトニクスとは、地球上の地学的な変動(テクトニクス)をプレート(板)の運動で説明する理論である。地震・火山、大山脈や島弧、海底の中央海嶺や海溝といった、一見別々にみえる現象を初めて統一的に理解することを可能にしたもので、1960年代の後半に完成した。この理論はまた、1910年代にA.ウエゲナーが提唱した大陸移動説を復活させ、その科学的な裏づけを与えるものとなった。プレートテクトニクスは、第5章で解説する震源断層の理論と並らんで、現代の地震学を支える重要な支柱となっている。

 プレートテクトニクスの考え方は、次のように要約することができる。

  • 地球の最表層を覆うリソスフェアは10数枚のブロックに分かれ、アセノスフェアの上を水平方向に運動している。この各ブロックをプレートと呼ぶ。
  • プレートは、海洋底の中央海嶺で誕生し、海溝でマントル内に沈み込んで消滅する。
  • プレートの境界では、隣接するプレート同士のせめぎ合いによって、地震、火山活動、地殻変動などの地学的変動が発生する。
 このプレートテクトニクス理論の登場によって、それまで謎とされていた幾つかの問題も解き明かされた。中央海嶺と呼ばれる大規模な海底山脈の成因、海溝が大洋の縁に位置する理由、海底では年齢2億年を越える古い岩石が存在しない理由、等々である。


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