|
1.2.2 世界のプレートの分布
| ||
|
|
図1.2.2-1は、世界のプレートの分布を示したものである。図の中央に、太平洋プレートと呼ばれる大きなプレートが位置している。典型的な海洋プレートである。このプレートは、南米沖の東太平洋海膨で誕生して西へ進み、太平洋の対岸でマントルの中に沈みこんでいる。そのため、太平洋の海底は常に更新され、誕生から2億年以上経たものはすでにマントルの中に没してしまっている。太平洋プレートのまわりには、ユーラシアプレート、北米プレートなど、陸地を主体とする大陸プレートが配置されている。 太平洋プレートが周囲のプレートと接する境界部では、大規模な変動が進行している。太平洋を取り巻く環太平洋地震帯、環太平洋火山帯は、こうしたプレート同士のせめぎ合いの結果にほかならない。そのほかのプレート境界も見て欲しい。第2章の図2.1.1-1と見比べると、世界の地震多発地帯が見事にプレート境界と一致していることが分かるだろう。 プレートの運動は地球の中心を通る1つの軸の周りの回転で記述され、この回転軸が地表と交わる点を「オイラー極」という。2つのプレート間の相対的な運動についても同様である。太平洋プレートに対するユーラシアプレートの運動を例にとれば、相対運動のオイラー極はカナダのハドソン湾中央付近の北緯61°、西経86°にあり、1000年当たり0.9°の速度で反時計回りに回転している。これらの数値から、両プレート境界の任意の場所についてプレート相対運動の速度ベクトル(速さと方向)を計算することができる。
|