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1.2.3 プレートの発散境界と横ずれ境界



図1.2.3-1プレート境界の種別

A:発散境界、B:横ずれ境界、C:沈み込み境界、D:衝突境界

[阿部勝征(1990)による]

 プレートの境界は、(1) 発散境界、(2) 横ずれ境界、(3) 収束境界の3種類に大別することができる(図1.2.3-1参照)。これらのプレート境界では、それぞれ性質の違う特徴的な変動が起きている。

 プレートの発散境界は、プレートが誕生し二手に分かれて遠ざかって行く境界である。その典型的な場所が大西洋、インド洋などの大洋底の中央海嶺である。ここでは、地下深部から溶融したマントル物質(マグマ)が上昇している。海底までやってきたマグマは、冷え固まってプレートの一部として付け加わる。このようにして、次々にプレートが生産され、左右に送り出されて行く。

 中央海嶺という海底の大山脈は、地下深部からのマグマの突き上げによって盛り上がったものである。海嶺の中軸部では、押し曲げに伴う引っ張り力によって裂け目が生じる。これが、中央海嶺の山頂部を連ねるリフト系(中軸谷)である。リフトは深さ1000mにも及ぶ深い谷で、その底では盛んな火山活動が起きている。また、リフトの真下では地震活動も活発である。これらの地震は、リフトの成因から推定されるように、左右からの引っ張り力で引き起こされている。

 プレートの横ずれ境界では、2つのプレートが水平方向にずれ動き、このこすれ合う力で地震が引き起こされている。その最も大規模な境界は、アメリカのカリフォルニア州西部を南北に貫くサンアンドレアス断層である。ここでは太平洋・北米の両プレートがこすれ合い、1906年のサンフランシスコ地震など、大地震を繰り返し発生させている。

 発散境界、横ずれ境界の地震はすべて浅い地震で、深さ30kmを越えるものはない。


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