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2.1.4 世界の大地震

                           
 通常、マグニチュード()7以上の地震を「大地震」と呼ぶ。特に8程度以上のものを「巨大地震」と称する。7以上の大地震の発生頻度は、世界中合わせて年に10〜20個、巨大地震はその1割程度である。

 観測史上最大の地震は、1960年に南米の太平洋沖に起きたチリ地震(=9.5)である。これはナスカプレートの沈み込みに伴う海溝型の巨大地震だった。チリでは死者6千人近い大災害となったが、被害はそれにとどまらなかった。地震による大津波が遠くハワイ、日本まで押し寄せて多数の人命・財産を奪い、「チリ津波」としてわが国の災害史に名をとどめるところとなった。

 1976年に中国の東北地方を襲った唐山地震(=7.6)は、20世紀を通じて最悪の地震災害をもたらした。人口100万人を擁する唐山市は壊滅的な被害を受け、死者24万人余の大惨事となった。一方、その前年に東北東約500kmで起きた海城地震(=7.4)では、地震予知の成功によって被害を最小限にとどめることができた。

 アジア、中近東、中央アジア、中南米、カリフォルニアなど、世界の地震多発地域からは、毎年のように地震災害のニュースが伝えられる。最近の大地震では、日本の1995年兵庫県南部地震(=7.2)、トルコの1999年コジャエリ地震(=7.4)、台湾の1999年集集地震(=7.7)などが記憶に生々しい。これらの地震はいずれも、すでに知られている活断層が活動したものであった。

 一方、1755年のリスボン地震、アメリカ中西部のニューマドリッド地震(1811、1812年)のように、地震の多発帯以外で8級の大地震が発生した事例もある。


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