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2.3 地震の群れ



2.3.1 地震の群れの3タイプ



図2.3.1-1 地震の群れの3つのタイプ

A:本震―余震型,B:前震―本震―余震型,C:群発型.矢印は本震の発生時刻.いずれも,地震数の時間的変化を模式的に示したもの.

[宇津徳治(1984)による]

 地震は、群れになって起こることがよくある。地震の群れは、図2.3.1-1に示すように次の3つのタイプに分けることができる。

  1. 本震−余震型
  2. 前震−本震−余震型
  3. 群発型
 第1の本震−余震型は、わざわざ説明するまでもないだろう。ある程度大きな地震が起きると、続いて多数の小さな地震が発生する。最初の大きな地震が本震、これに続く地震が余震である。余震は、本震の発生に伴う応力場の乱れを解消する現象である。余震の活動は時間とともに衰退して行くが、本震から数ヶ月も経ってから最大の余震が発生する場合もある。本震で傷ついた建物は、大きな余震で倒壊する可能性もあるので注意が必要である。なお、スラブ内の地震では、一般に余震活動が極めて微弱である。

 本震の前に、その前触れとも言うべき小さな地震が発生する場合がある。これが前震と呼ばれるもので、地震の群れは前震−本震−余震型となる。例えば、1978年伊豆大島近海地震(=7.0)のときには、前日から有感地震を含む前震が多発し、気象庁が「(今後)多少の被害を伴う地震が起こるかもしれない」との地震情報を発表した。

 群発型は、本震と言うべき飛びぬけて大きな地震を含まない地震の群れである。1965年に始まった松代群発地震がその典型的な例である。伊豆半島の東岸付近では、1970年代以来、毎年のように群発地震を繰り返している。

 このようなタイプの違いは地下構造と密接な関係にあり、火山帯のように構造がもめている場所では群発型の地震が起こりやすい。


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