| 2.4.2 大地震のギャップ | ||
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図2.4.2-1 秋田・山形県沖の大地震のギャップ |
大地震のギャップの一例を図2.4.2-1に示す。日本海の東縁部では、図に示すようにマグニチュード7.5〜7.8の大地震が幾つも発生し、南北方向に震源域が配列している。ところが、1833年庄内沖地震(M=7.5)と1983年日本海中部地震(M=7.7)の震源域に挟まれた秋田・山形県沖では、少なくとも350年以上大地震の発生がなく、大地震のギャップとなっている。 この地域ではオホーツク・アムール両プレートが収束しており、地震活動の1サイクルはおよそ300〜400年程度と推定される。従って、秋田・山形県沖のギャップはすでに危険期にあり、遅くとも21世紀の中頃までには大地震が発生するものと想定しなければならない。地震の規模は、ギャップの大きさからM7.5程度と推定される。 1999年に起きたトルコのコジャエリ地震(M=7.4)も、大地震のギャップからある程度想定されていたものであった。小アジア半島を東西に走る北アナトリア断層では、1939年にその東端でM=7.8の大地震が起こり、以後約30年間、西に向かって次々に大地震が起きていった。コジャエリ地震は、未破壊の断層西端部で発生したものである。 大地震のギャップには、ひとつ注意すべき問題点がある。三陸沖では、1968年に十勝沖地震(M=7.9)、1994年に三陸はるか沖地震(M=7.5)が起きたが、両地震の震源域はかなりの部分で重なり合っている。プレート境界の一部がわずか26年の間に2度破壊したことになる。このように、複雑な破壊が起きている場所では、地震発生予測に大地震のギャップの考えを安易に適用してはならない。
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