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第3章 地震の計測

3.1 地震観測



3.1.1 地震計

                           
 震源からやってくる地震波を観測・分析することによって、震源のメカニズムや地球内部の構造を知ることができる。その情報源となるのが地震計である。地震計は普通、上下動、南北動、東西動の3成分に分けて地面の動きを記録する。これらを組み合わせて、地面の3次元的な動きを捕らえることができる。

 地震計は、地震動を忠実に記録するものでなければならない。ところが、ひとつの地震計でこの要請を満足させることは困難で、目的に応じていろいろな種類の地震計が使われている。注意しなければならないのは、地震計が周波数特性をもつことである。地震計は、重りとばねの振子の運動を用いているので、地動の周期によって振子のが応答する感度が異なる。電子回路でこの周波数特性を平坦にする工夫もされているが、それにも限度がある。一方、地震波には数十ヘルツ(Hz)以上の短周期の波から周期数百秒以上の長周期の波まで、広い周波数範囲の成分が含まれている。このような理由で、短周期地震計、長周期地震計、広帯域地震計などの種別が生じる。また、目的とする周波数帯で地動の何を記録するかによって、変位型、速度型、加速度型の別がある。

 もうひとつの問題は、地震動の大きさが広範囲にわたっていることである。体に感じない微小な震動から震度7の強い震動までひとつの地震計で捕らえるのは現実的ではない。観測目的に応じて、高感度地震計、強震計などが使い分けられている。  K-NETで使われている地震計は、加速度型の強震計で、広帯域地震計に準ずる広い周波数帯をカバーするものとなっている。

 地震計についてさらに詳しく知りたい方は、第II部の解説をご覧いただきたい。


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