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3.1.2 地震観測網

図3.1.2-1 K-NETの観測点と観測点分布

[木下繁夫(1998)による]

 地震計を1台設置しただけでも有用なデータを得ることができる。しかし、多数の地震計を配置して観測網を構成することによって、情報の量と質が飛躍的に増大する。近年は、各観測点のデータをテレメータで1箇所に集中して記録する方式が一般化し、観測網の有効性が一段と高まった。

 わが国で最も伝統のある地震観測網は、気象庁の観測網である。1926年に全国観測を開始し(当時は中央気象台)、以後70年以上にわたって日本の基準的な地震観測網の役割を果たしてきた。1960〜70年代には、地震予知計画に基づいて高感度地震計の微小地震観測網が建設された。これは全国の主要国立大学や国の研究機関によるもので、研究的な色彩の濃い地域別の観測網である。また、阪神・淡路大震災以後、防災科学技術研究所の手で全国500ヵ所あまりに高感度地震観測点が新設された。現在、これらの観測データを統合した地震の基盤観測網の構築に向けて、体制の整備が進行している。

 K-NETは、質の高い強震データの取得に焦点を絞った観測網である。日本列島を約1000点の観測点でほぼ均等に覆う、世界にも類例を見ない強力な観測網である(図3.1.2-1参照)。現在では、世界中の研究者がこのデータを活用している。

 全地球規模でも、国際協力による幾つかの地震の観測網が稼動している。また、世界の主要な観測点が国際地震センター(ISC)に登録され、ここで世界中の地震の読み取りデータが集約されている。


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