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3.3.4 実際の震源決定

                          
 前ページの簡便な震源決定法では、が一定の半無限媒質を仮定した。しかし、地下の地震波の伝播速度は一定ではなく、とくに深さとともに大きく変化している。

 実際の震源決定は、逐次近似法と呼ばれる方法で行われている。その考え方は以下の通りである。まず、観測方程式を次のように一般的な形で与える:

(3-8)  ,i=1, 2,・・・, n
ここでは地震波が震源(x, y, z)からi 番目の観測点に達するのに要する時間、つまり走時である。着震時はP波でもS波でもよい。は震源時、は観測データの数である。

 いま、震源要素に適当な値を与え、これを仮りの震源とする。仮震源の位置は分かっているから、あらかじめ設定した速度構造からを計算することができる。これに仮の震源時を加えて、理論的な着震時が求められる。もし仮震源が真の震源と一致していれば、となるはずである。実際には一致しないので、次に、両者の差を最小にするように震源要素を微調整する。そして、微調整されたものを新しい仮震源として、上と同じ手続きをもう一度実行する。

 こうした計算を繰り返すことによって、仮震源が次第に真の震源に近づいて行く。観測値と理論値の差が十分小さくなったところで計算を打ち切り、そのときの理論値を最終的な震源位置および震源時とする。この逐次近似法は1910年に提案され、その後計算機の進歩とともに広く使われるようになった。


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