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4.3.3 震源断層のタイプ分け



図4.3.3-1 震源断層の種類
[科学技術庁(1996)]

 図4.3.1-1で初動の押し引き分布の一例を示した。これは、垂直な震源断層が水平方向に食い違う場合の例であった。実際の震源断層には、このほか様々なタイプがある。その基本となるのが、「横ずれ断層」、「逆断層」、「正断層」の3種類である。横ずれ断層は、左横ずれと右横ずれの2つに分けられる。これらを図示したのが図4.3.3-1である。

 まず、用語の説明をしておこう。断層面が延びる方向を断層の「走向」という。より正確には、断層面が水平面と交わる線の方位である。断層の「傾斜」は、断層面と水平面のなす角度で表す。断層面より上側のブロックを「上盤」、下側のブロックを「下盤」と呼ぶ。

 図の(a)では、断層面を境にして、両側のブロックが水平方向に食い違っている。また、一方のブロックから見ると、他方のブロックは右手方向に変位している。そこで、(a)は右横ずれ断層と呼ばれる。(b)では反対側が左手方向に変位しているので、左横ずれ断層と呼ばれる。

 図の(c)では、上盤が断層の最大傾斜方向に沿ってせり上がっている。この断層運動は重力に逆らうかたちになるので、逆断層と呼ばれる。(d)は、上盤側が最大傾斜方向に沿ってずり下がる、正断層である。

 実際の地震では、いつでもこうした典型的なかたちになるわけではない。しかしその場合でも、基本タイプ(a)〜(d)の組み合わせによって、震源断層の食い違いを表すことができる。例えば、(c)で食い違いの方向が最大傾斜の方向と少しはずれているときには、横ずれ成分をもつ逆断層ということになる。




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