| 4.3.5 代表的な発震機構 | ||
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図4.3.5-1に、等積投影法で表示した代表的な発震機構を示す。図の網掛けをした部分は押し、それ以外は引きが現れる領域である。両者の境界線A、Bが節面を表す。以下で、図の読み方を解説しよう。 図の(a)は、南北走向の垂直な断層が、左横ずれの食い違いを起こしたときの発震機構である。図の節面Aが断層面に一致している。これと直交する節面Bは「共役面」と呼ばれる。 Aと直交する、東西走向の垂直な断層が右横ずれの食い違いを起こした場合も、発震機構は(a)と全く同じになる。このときは、節面Bが断層面に一致する。このように、発震機構からだけではA、Bのどちらが断層面か判定することができない。 断層面が垂直ではなく、南北走向の断層が西側に傾斜している場合は、発震機構は(b)のようになる。断層面を表す節面Aは、傾斜角が小さいほど図の外周の円弧に近づく。 図の(c)は逆断層の場合で、南北走向の断層が西に向かって30°傾斜している例が示されている。断層面は節面Aである。断層面が東側に60°傾斜している場合も同じ発震機構となり、断層面は節面Bで与えられる。(d)は正断層の場合である。(c)と比べると、押しと引きの領域が反転している。発震機構の図では、図の中心が押しの場合は逆断層型、図の中心が引きの場合は正断層型と憶えておくとよい。 実際の地震では、発震機構はもう少し複雑になることが多い。図の(e)はその一例だが、よく見ると(b)と(c)に少しずつ似かよっている。このことから、震源断層は横ずれと逆断層ずれの両方の成分をもち、断層の上盤側が斜め上方に向かってずれ動いたことが分かる。
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