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5.1.4 地震モーメント

                            
 これまで述べてきたように、震源断層はその広がり・すべり量ともに、規模の大きな地震ほど大きい。逆に言えば、地震の規模は震源断層の大きさやすべり量から決めるのが合理的であろう。

 実際、断層破壊の理論に基づいて、「地震モーメント」という量が定義される。これをと書けば、

(5-3)  
で表される。ここで、μは媒質の剛性率、は震源断層の平均すべり量、は震源断層の面積である。すべり量は、一般には断層面上の場所ごとに異なっているので、地震モーメントの一般的な表現は
(5-4)  
となる。この式の右辺は、すべり量μを掛け、これを断層面Σの全体にわたって積分することを意味する。剛性率は、Pa(パスカル=)程度である。地震モーメントの単位は、[Nm](ニュートン・メートル)である。

 地震モーメントは、しっかりした物理的基礎をもつ地震規模の指標である。しかし、兵庫県南部地震の地震モーメントはNmだった、などといわれてもピンとこない。そこで、地震モーメントをおなじみのマグニチュードに換算する式が作られた。これが、3.2.3で示した(3-2)式である。


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