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6.1.2 活断層と地震断層



図6.1.2-1 1999年台湾集集地震の地震断層.台中県霧峰南方の光復中学校の校庭に出現したもので、ここでの落差は約2m.[提供:地質調査所活断層研究室]

 地殻の浅部で大きな地震が起きると、地上に断層ずれが現れることがしばしばある。これは震源断層が地表まで突き抜けたもので、「(地表)地震断層」と呼ばれる。震源断層については第5章を参照されたい。

 図6.1.2-1は、1999年に台湾を襲った集集地震(=7.7)の地震断層の写真である。この場所では上下方向に約2mの食い違いが生じている。集集地震は、東側がせり上がる逆断層型の地震だった。この断層ずれは、既存の活断層である車籠埔断層に沿って、南北60km以上にわたって出現した。ずれの量は北部で大きく、断層の北端付近では10mを越える。

 同じ1999年にトルコで起きたコジャエリ地震(=7.4)でも、総延長約150kmの地震断層が現れた。断層ずれの方向は右横ずれである。この地震は、活動度の高い活断層として知られている、北アナトリア断層の西部を破壊したものであった。

 両方の地震とも、地震断層のずれの方向は、活断層の長期にわたる変位の方向と一致している。そのほかの地震断層でも同様である。地震断層の出現によって、長年の間に痕跡の薄れた活断層も、改めて鮮明にその姿を現わすことになる。活断層の長い活動史から見れば、地殻浅部の大地震はその一エピソードに過ぎない。


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