| 6.1.3 活断層の平均変位速度 | ||
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図6.1.3-1 は、活断層の変位が累積する様子を模式的に示したものである。この図では、大地震の発生間隔がほぼ同じになっている。歪みの蓄積の速さも、断層が耐えうる強さ(破壊強度)も一定で、さらに地震の規模も一定ならば、地震の発生間隔は等しくなるはずである。同じ活断層からは同じ規模の地震が繰り返し発生する、という考えを「固有地震」説という。しかし、これは活断層の動きを理想化したモデルであり、実際の断層運動は様々な原因によるゆらぎをもっている。 もう一度図6.1.3-1に戻ろう。図の右上がりの直線は、長い年月をならした活断層の「平均変位速度」を表わす。日本では、平均変位速度に基づいて、活断層の活動度を次のように分類している。 A級:平均変位速度 1〜10m/千年 B級:平均変位速度 0.1〜1m/千年 C級:平均変位速度 0.01〜0.1m/千年 1回の大地震の断層すべり量を平均変位速度で割り算すると、その断層から発生する大地震の「平均再来間隔」を求めることができる。例えば、平均変位速度が1m/千年で、M=7.0の地震を繰り返し発生している活断層があったとしよう。M=7.0の地震の断層すべり量は2m程度なので(表5.1.2参照)、大地震の平均再来間隔は約2千年となる。 しかし、実際には、大地震はぴったり等間隔で起きているわけではない。多くの場合、大地震の発生間隔は平均再来間隔の1/2から2倍程度の範囲でばらついている。
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