前ページ次ページ

6.2.2 日本の地震断層

                           
 震源断層が地表まで突き抜け、地上に現れた断層ずれが地震断層である(6.1.2)。地震断層の出現によって、浸食や風化で見えにくくなった活断層の姿が鮮明に立ち現れる。

 6.1.2では、1999年のトルコのコジャエリ地震、台湾の集集地震の地震断層について紹介した。わが国でも数多くの地震断層が知られているが、とくに著名なものを幾つか挙げておこう。

  • 1847年善光寺地震(=7.4):善光寺断層(長野県)
  • 1891年濃尾地震(=8.0):濃尾断層群(温見断層、根尾谷断層、梅原断層)(岐阜県・福井県・愛知県)
  • 1896年陸羽地震(=7.2):千屋断層、川舟断層(秋田・岩手県境)
  • 1927年北丹後地震(=7.3):郷村断層、山田断層(京都府)
  • 1930年北伊豆地震(=7.3):丹那断層(静岡県)
  • 1944年鳥取地震(=7.2):鹿野断層、吉岡断層(鳥取県)
  • 1945年三河地震(=6.8):深溝断層(愛知県)
  • 1948年福井地震(=7.1):福井地震断層(福井県)
  • 1974年伊豆半島沖地震(=6.9):石廊崎断層(静岡県)
  • 1995年兵庫県南部地震(=7.5):野島断層(兵庫県)
これら10例の内、半数までが関西から中部地方の活断層密集地帯に集中している。

 日本の地殻浅部に発生する地震を見ると、7以上の大地震では、ほとんどの場合地震断層が現れる。一方、6.5以下では、地表に地震断層が現れることは稀である。


前ページ次ページ