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7.3.3 液状化による横波の減衰



図7.3.3-1 神戸市ポートアイランドの地中地震計記録.横軸:時間、縦軸:加速度振幅.(a)横波の記録.(b)縦波の記録.[入倉(1995)による]

 1995年兵庫県南部地震(7.2)によって阪神地域の埠頭はほとんどすべて液状化の被害を受けた。しかし、液状化による横波の振幅減衰という現象も生じ、海岸の埋め立て地における被害の減少の原因にもなったようである。


 図7.3.3-1は神戸市のポートアイランドに設置されていた地中地震計の記録であり、左は水平動、右は上下動である。地震波はほぼ真下から来ているので、水平動は横波であり、その短周期成分は地表近くで著しく小さくなっている。この深さによる水平動および上下動の振幅を表7.3.3-1 に示した。上下動は-28mまでは一定の振幅であり、-10mの埋め立て地に入ると増大し、地表では4倍近くになる。つまり、普通の軟らかな表層による増幅特性を示しているが、水平動の特に短周期成分(0.2sec以下)は -80mで300galであったものが -10mで急激に減少し、地表では50galになってしまった。



表7.3.3-1 神戸市ポートアイランド地中地震計の振幅変化
  水平動 水平動 上下動
深さ (長周期成分約1秒) (短周期0.2秒) (約0.2秒)
0m 250gal 50 gal 450gal
10m 250gal 75 gal 250gal
28m 250gal 250gal 125gal
80m 250gal 300gal 125gal


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